ことわざに【笑う門には福来る】とありますが、笑いは、元気の源です。
年の初めは、家族みんなで、笑って、幸せをよびましょう。
昭和の時代の元気をみなぎらせるお笑いタレントをご紹介します。
【海老一染之助・染太郎】東の芸人「いつもより余計にまわしております」でおなじみ
お正月のおめでとうございますといえば日本古来の伝統芸である太神楽の縁起もの和傘の升まわしでおなじみ元旦恒例のテレビ番組の人気者、海老一染之助、海老一染太郎兄弟を思い出します。
おしゃべりだけで技は何も披露しない頭脳労働の兄・染之助と、汗びっしょりで肉体労働を担当する弟・染太郎。
兄が「いつもより余計にまわしております!」というと弟が「これで頂くものは同じ」と掛け合うおなじみの口上技が成功して、おめでとうございます!を大声で連発する兄弟。
お茶の間の家族みんなが笑って見ていました。
“何か新しいことを次々とやらなければ売れない”
“同じことをいつまでもしていることは悪いこと”
“新しい企画事業を開発することが正義”
“改善していくことこそが命題である”
といわれ続けるこの時代において全く逆の価値観で、時代錯誤であるともいえますが、兄弟の芸は、ほのぼのとしたあたたかな昭和の時代を感じ、新鮮で尊いものの様にも感じられます。
昭和の舞台芸人として軽妙な掛け合いで多くの人を笑わせた海老一染之助、海老一染太郎兄弟は、お正月の風物史であり、芸能史に残る名コンビでした。
笑いの効果
笑いは、ストレス解消にも役立ちます。
笑うことで、脳内物質であるエンドルフィンが分泌され、ストレスを和らげ、心身ともにリフレッシュすることができます。
家族や友人たちと一緒に、笑いながら過ごす時間は、運気を上昇させ、開運につながります。
【横山ホットブラザーズ】西の芸人「笑う門には福来たる」が登場曲
昭和の時代で思い出される大阪のおめでたい兄弟芸人といえば横山ホットブラザーズです。
横山ホットブラザーズは横山アキラ、横山マコト、横山セツオの3人兄弟。
一風変わった楽器?ミュージックソー(音楽のこぎり、鍋、音楽カマなど)を用いた音曲漫才ですが、登場曲から
「とかくこの世は朗らかに。笑う門には福来たる。歌う門にも又福来たる。
歌って笑ってホットブラザーズ~♪」
なんとおめでたい縁起の良い登場曲でしょう。
その後は掛け合い歌合戦、しりとりなどのネタに入りますが、最も有名な芸(ギャグ)はやはりアキラが、一風変わった楽器である音楽のこぎり(ミュージックソー)を叩いて音を出し「お~ま~え~は~あぁ~ほぉ~かぁ~」といって聞かせるものでこれもやはりお茶の間の家族みんなが延々と見て笑っているものでした。
2009年には上方演芸の殿堂入りをし、2017年には大阪市の無形文化財に指定されるなど大変高く評価されています。
笑いの効果
横山ホットブラザーズが「笑う門には福来たる」という言葉を掲げているように、笑いは、人生にとって、とても大切なものです。
笑うことはストレスを軽減し、元気やポジティブな気持ちをもたらすことがあります。
また、笑いは人々をつなぎ、心の距離を縮める力もあります。
昭和の東西人気芸人兄弟がいうように「おめでとうございます」「笑う門には福来たる」と家族で笑って始めるお正月で、今年も縁起の良い1年でありますように。
おめでたい芸人の後継者は誰?
昭和時代の東西のおめでたい芸人【海老一染之助・染太郎】と【横山ホットブラザーズ】を取り上げました。
ところで、2組の直々のお弟子さんとして、おめでたい芸を引き継がれているような若手のコンビもいらっしゃらない?のではないかと思われます。
おめでたい芸人枠の後継者として、今後、成長していく存在感のある現役の若手芸人としては、「すゑひろがりず」を想い浮かべるかたもいらっしゃると思います。
「すゑひろがりず」は、
- 2019年のM1で注目され、2020年ごろから、各種のテレビ番組で活躍
- 2021年上方漫才協会大賞では、話題賞
- 2022年上方漫才協会大賞の大賞を受賞
している「すゑひろがりず」(南條庄助、三島達矢の2人)ですが、ともに大阪府出身、よしもとの養成所NSC出身で、2011年結成しました。
南條庄助は、はかま姿で小鼓を、三島達矢もはかま姿で扇を携え、伝統芸能の狂言風の言い回しを使い、現代人の生活を演じる狂言風漫才の独特のネタは、くせになるおもしろさで、現在のお笑いの中心となって活躍している第7世代の面々とは、一線を画している様子もうかがえます。
「それがし」(わたしのこと)
「こころえました」(わかりました)
「さすれば」(それでは)
「そのほう」(あなた)
など、狂言風に大きな張った声でいい、細かく動く様子が大変おもしろく、すゑひろがりず自身も今後はさらに狂言も本格的に狂言能楽師(野村太一郎)に学び、また、津軽三味線なども習い
「【海老一染之助・染太郎】のようなおめでたい芸を身に着けたい」といっており、今後さらに大きく長く活躍してほしいと思います。
「さすれば皆々様にとりましても、まことに良きことの多し、年でありますようお願いたてまつります」
「こころえました」
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