開運物語

江戸時代のお菓子の歴史|甘味の歓びと開運の結びつき!

アイキャッチ_江戸時代のお菓子の歴史と開運 開運物語

古来、甘い味わいのお菓子は、不老長寿の薬として重要視され、貴重な存在でした。
この記事では、江戸時代における、お菓子の大きな発展についてまとめています。
お菓子が天下泰平の江戸時代の世の中で、重要な役割を果たしたことは偶然ではなく、開運につながる要素があったからこそです。
また、開運につながるお菓子についても、探っています。

お菓子の歴史と開運の結びつきに興味がある方は、ぜひご一読ください。

お菓子が日本にやってきた!

古来、日本では、甘い味の食べ物は、不老長寿の薬の一種とされ、非常に貴重なものでした。

室町時代の末期から、安土桃山時代にかけて、ヨーロッパの宣教師たちによって、カステラ、カルメラ、ボーロ、金平糖など、砂糖入りの南蛮菓子が、伝来しました。

さらにお菓子は、京の茶の湯の大きな発展とともに、お茶菓子として、広がりました。

江戸時代には、江戸の町に、多くの和菓子屋が、ありました。

全国の大名の江戸屋敷があり、その奥座敷(江戸城の大奥を筆頭に)があり、大名の奥さまやお姫様、その家来の女性や子供が、甘いお菓子を好んで、食べていました。

江戸時代は、天下泰平が、長らく続き、経済が大きく発展したことにより、特に江戸時代の中期に、サトウキビを原料とした国産の砂糖の製造方法が、沖縄や九州で、開発され、豊富に生産されるようなりました。

すると、一般の庶民の口にも、手ごろな価格で、味も良いお菓子が、屋台などで売られ、口に入るようになりました。

江戸時代のお菓子の主な原料は?

江戸時代のお菓子の主な原料は、『砂糖さとう』の他に、あんこを作る『小豆あずき』、

団子だんごに使用する『もちごめ』、

饅頭まんじゅうの皮を作る『むぎ』、

羊羹ようかんを作る海藻の『寒天かんてん』、

葛餅くずもちの材料の『くず』、

水飴みずあめには、『麦』や『米』を使用します。

江戸時代のお菓子あれこれ

  • 練り菓子(ねり がし)
    お茶会など身分の高い人のおやつとして食されました。
    季節に合わせて、さまざまな色で作られます。
  • 落雁(らくがん)
    米粉と砂糖で型に入れて、作られる干し菓子です。
  • 羊羹(ようかん)
    海藻の寒天を餡子にまぜて、型に入れて、ゼリー状に固めたお菓子です。
    高価なものから、安価なものまであり、身分にかかわらず、好まれました。
    本町の『紅屋』の【練り羊羹】(ねりようかん)が有名でした。
    練り羊羹の水分を増やして、口当たりを良くしたものが、【水羊羹】(みずようかん)です。
  • 饅頭(まんじゅう)
    もともとは、鎌倉時代に、中国に留学した僧が伝えた点心てんしんす。
    小麦粉を水でとき、火にかけて、練って拡げて、あんこを包んで、蒸しあげたものです。
    茅場町の『塩瀬』の饅頭、日本橋の『虎屋・亀屋』の饅頭、浅草・金龍山の『鶴屋』の米饅頭が、人気でした。
  • 団子(だんご)
    米などの穀物を練って固めた、団子を焼いたり、あんこや醤油しょうゆだれをつけたりした、いろいろなものがあります(現在でいう、みたらし団子です)
    普通は、串に刺されて、売られていて、当時、もっとも、人気がありました。
  • 大福(だいふく)
    薄い餅の皮で、小倉餡おぐらあんを包んだものです。
    『大福』という名前から、紅白にして、お祝いごとに使われました。
  • きんつば
    形が刀のつばに似ていることから、『きんつば』と名付けられました。
    四角に切ったあんこに、薄くといた小麦粉をつけて、焼いたものです。
  • 葛餅(くずもち)
    くず粉を水でとき、なべに入れて、加熱して練り、冷やして、固めてから、きな粉や砂糖をかけたものです。
    亀戸天神の『船橋屋』が有名でした。
  • 桜餅(さくらもち)
    あんの入った餅を、塩漬けにした、桜の葉で、包んだものです。
    向島・長命寺の門番の山本 新六(しんろく)が、考案した江戸名物です。
  • 柏餅(かしわもち)
    あんの入った餅を柏の葉で包んだものです。
    5月の端午の節句のお菓子です。
あっくん
あっくん

江戸時代のお菓子は季節に合わせて作られ、季節感を楽しむ要素がありました。
これは日本の四季折々の美しさと共感情を表現する方法として、お菓子が使用されたことを示しています。

  • 牡丹餅(ぼたもち)
    あんを米で包み、きな粉、ゴマ、餡をかぶせた餅です。
    春と秋のお彼岸に、仏前に備える風習もあります。
    春は、牡丹餅と呼ばれ、秋は、おはぎとも呼ばれています。
    麹町三丁目の茶屋『おてつ』で売られた三色牡丹餅ぼたもちは、人気でした。
  • どら焼き
    薄い生地にあんこを挟んだもので、昔、源義経が、武蔵坊弁慶(べんけい)と、奥州へ逃れた際に、銅鑼を屋敷に残していって、その銅鑼を熱して、生地を焼いたものが、始まりだという伝説もあります。
  • 金平糖(こんぺいとう)
    室町時代末期から、安土桃山時代に、南蛮から、日本に伝えられた砂糖菓子です。
    周囲に角状の突起がある、小粒のお菓子です。
    色や形が美しく、進物にも、もちいられました。
  • カステラ
    江戸末期に流行した、西洋風の卵を使ったケーキ菓子です。
  • 煎餅(せんべい)
    江戸時代の煎餅は、小麦粉を材料とした、甘い『瓦煎餅かわらせんべい』が主でした。
    『塩せんべい』は、塩で、味付けられていました。
    醤油が、世の中に広まってくると、醤油で味付けをした『醤油煎餅』が、人気となりました。
  • 駄菓子(だがし)
    一般庶民向けの様々な駄菓子には、焼き芋、煎餅、飴、団子、しるこ、黒砂糖を利用したお菓子が、町中の屋台や、売り歩きの行商などでも、売られ、大人気となっていました。
江戸時代のおやすみどころ(休憩所)

厄除けや開運の ”和菓子”

職人が作る和菓子は、単にお腹を満たすだけでなく、食べる人の願いを叶え、心を満たすための存在です。

日々の生活において、厄除けや開運の役割を果たすことで、多様な彩りを与えてくれるのです。

晴れの日のおめでたい場や お祝いの席にふさわしい美しい姿を持つものから、日常の子供たちの楽しみとなる駄菓子まで、和菓子は、さまざまな種類があります。

江戸時代においても、和菓子は、天下泰平の世の中において 大きな発展を遂げました。

大きな発展を遂げたことは、偶然ではなく、和菓子が、人々の生活において 重要な役割を果たし、開運や幸運への願いを込められる要素を持っていたからです。

素材の選び方や調理法、形状や色彩の工夫によって、和菓子は、食べる人に喜びや幸運をもたらすと信じられてきました。

季節の移ろいや 祭りの風習を反映した 和菓子は、日本人の美意識や 感謝の気持ちを表現する一環 とも言えます。

また、独特な味わいや食感は、和菓子を食べること自体が、一種の儀式や癒しの時間となる要素を持っています。

さらに、和菓子職人たちは、伝統の技術を守りながらも、現代のライフスタイルや 需要に合わせて、新たなアイデアや 創造性を 取り入れています。

和菓子は、食べるだけでなく、その美しい見た目や 繊細な味わいを 楽しむことで、心を豊かにし、幸せな気持ちに満たしてくれる存在です。

日本の伝統的なお菓子、和菓子は、日本文化の一部として、私たちの生活に欠かせない存在です。

開運先生
開運先生

和菓子の歴史と伝統、そして開運への願いを背景に、ぜひ多くの人々に和菓子の魅力を伝えることができればと思います。